試合:1日に初防衛をはたしたIBF世界スーパーバンタム級王者の岩佐亮佑(セレス)のスパーリングパートナーとして来日し、日本での評価も高いタフなフィリピンファイターを相手に、伊藤は世界前哨戦と位置づけた負けられない一戦に臨んだ。体格で上回る伊藤は左を軽く突き探りを入れると、このジャブに強弱をつけプトンを慌てさせた。ここからプトンも反撃に移るが、初回終盤に伊藤の右が決まりガクッと腰を沈めた。2回、ダメージの残るプトンに伊藤は左ジャブでダウンを奪い、再開後も左ボディ、右ストレートで攻勢を維持。3回も一発一発が重いコンビネーションで追い込むと、プトンも懸命に左右を返すが、出入りの速い伊藤との距離は遠く、一方的な展開に4回までにグロッキー状態。それでも5回はなりふり構わず左右を振って前に出たプトンは、中盤以降に狙いすぎてか攻め方が単調になった伊藤と競り合った。伊藤のパンチは確実にプトンを捉えるが、2回以降のダウンを奪えないままラウンドが進んだ。そんな中、ようやく7回にボディを効かせて倒した伊藤は、再開後にラッシュをかけるも決めきれず。それでも8回、9回と一方的に攻め立て、最後は連打で倒し、レフェリーストップを呼び込んだ。