試合:8ヵ月ぶりのリングに立った渡久地は今回が移籍初戦。リズミカルにステップを刻むと、キレのあるジャブから右ストレートを打ち込んだ。阿部もしっかりと距離を測ると打ち終わりを狙っては一気に踏み込み右をかぶせ、初回終盤にはワンツー、フックまで繋げ、渡久地を慌てさせた。2回は一転してともに一発狙いの展開から阿部が左回りに足を使い、不意に飛び込んでの右フックで攻勢に転じた。3回は再び速いジャブから好戦的に攻めた渡久地だが、阿部も下がらずに応戦すると激しい打ち合いとなった。この回、バッティングで渡久地の左目上から出血。4回は突破口が見いだせない渡久地に焦りの色が見え始め、流れは動きながら的確にパンチを当てた阿部に傾いた。5回も阿部に上手く捌かれた渡久地は、最終6回に右ボディを好打しチャンスを作るが活かしきれずにゴング。判定は1者が渡久地を支持したが、2者は37-37となりドロー。渡久地は移籍初戦を勝利で飾ることはできなかった。