試合:昨年11月、米国開催のIBF世界王座決定戦でセルゲイ・リピネッツ(カザフスタン)に大差判定で敗れ、世界王座獲得に失敗した近藤が再起戦に臨んだ。相手は9戦8勝(3KO)1敗とアナウンスされた勝率の高い左構えのタイ人なだけに、初回から好戦的に攻め込んだ近藤にも動じず、追い込まれても速い左で応戦した。2回終了間際に右を浴び倒れたが、ここを乗り切ると両手を挙げ効いていないとアピール。3回には近藤の右ストレートが上下に突き刺さり、返しの左フックが顔面に直撃したが、ここも大きく崩れず打たれ強さを発揮した。しかし4回、コーナーに追い込まれたところで近藤の右ストレートが連続でヒットし、これで目を痛めたリクヒットを見てレフェリーが試合をストップ。7回TKO勝ちで再起に成功した近藤は、詰めかけたファンに向け「まだ世界は諦めていない。もう少し僕に付き合ってください」と世界再挑戦を誓った。