試合:ドミニカ共和国出身の最強挑戦者を迎え初防衛戦に臨んだ遅咲きのチャンピオン細川は、ジャブの刺し合いからテンポよく右ストレートに繋げヒットを奪うと、2分過ぎに畳み掛けデスティノにロープを背負わせた。デスティノも上下に左を散らしながら右を狙うが、細川に読まれてしまいパンチは空を切るばかりだった。それでも、3回に入ると速い左から右に上手く繋がり、4回に左フックがカウンターで決まり細川からダウンを先取。すぐに立ち上がった細川は猛然と反撃に出ると、右をかぶせてダウンを奪い返した。再開後、仕留めにかかったチャンピオンだが、デスティノもフラつきながらこのラウンドを乗り切った。勢いづいた細川は続く5回も優勢に試合を進め、途中採点を48‐48、49‐46、48‐47と2-0のリードで折り返した。6回も振り抜いた右で挑戦者の顔を弾きチャンスを作った細川は、7回に相撃ち覚悟で前に出る挑戦者と真っ向から打ち合い、ラッシュすると右クロスでフィニッシュ。崩れ落ちたデスティノは起き上がることができず、レフェリーはカウントを途中で止めた。37歳の細川が見事TKO勝ちで初防衛をはたした。