試合:3度目のタイトル挑戦を目指す高橋が、まずは左ジャブでリズムを掴みに出る。元ランカーの中野も細かくジャブを突いては左右を繰り出し対抗したが、1分半過ぎに高橋の右を浴び早くもダウンを喫した。ここは立ち上がりガードを固め乗り切ったが、続く2回も右を打ち込まれダウン。万事休すかと思われたが、再開後の高橋のラッシュに堪えるとワンツー、フックで反撃に出て高橋の攻撃を断ち切った。3回も気持ちを奮い立たせ好戦的に攻めた中野は、左フックで高橋の体勢を崩すなど流れを変えていく。一旦手数が落ちた高橋も、4回はギアを上げペースアップを図るが、中野の踏ん張りに決め手を欠き苦戦が目立った。逆に中野は被弾を許しながらも尻上がりに調子を上げ、終盤まで高橋と互角以上の打ち合いを見せるラウンドもあった。6回、7回と中野の猛追を振り切れない高橋だったが、7回終盤から8回にかけては中野を上回る手数で応戦。3度目のダウンこそ奪うことができなかったが、ポイントを守り抜き僅差の判定勝ち。節目の40戦目を勝利で飾った。見事な追い上げを見せた中野は序盤のダウンが悔やまれた。