試合:沼田、2度目の防衛戦。序盤から中川がジャブで距離を計り、コンパクトな右ストレートをクリーンヒット。沼田は頭を振って距離を潰し、左右フックを打ち込みたいが、中川が冷静に沼田のプレスを捌き、ジャブで出足を止め右ストレートをヒット。さらに左フックでサイドに回る中川。序盤から、中川がコンパクトな右ストレートでポイントを奪っていく。中盤、沼田も左右フックで反撃に出るが、中川はロープ・コーナーに詰められる前に、右ストレート・左フックで連打を打たせずサイドに動く。距離は中川が完璧に支配し、沼田が出た分下がり、ジャブ・右ストレートで沼田が下がった分だけ中川が距離を詰め、左ボディ・右ストレートで追い討ちをかける。終盤、沼田は距離を詰める事が出来ず、頭を振るがプレスをかけられず、左右大降りのフックになってしまう。沼田は集中力が切れたのか、時折り中川に背を向けリングを回る仕草。中川は的確に距離を維持し、左ボディ・右ストレート・ワンツーをヒットさせ、距離と試合をコントロールしポイントを奪う。最終10R、中川が終始冷静に打ち込み、詰め過ぎる事無く距離を支配し、ジャブ・ワンツーでボクシングを組み立て試合を支配。沼田は最後まで距離を潰せず、試合は判定に。中川が最大8ポイント差の完勝を収め、日本ウエルター級新王者誕生となった。