試合:デビュー戦の黒星以降、破竹の連続KO勝ちで東日本新人王を制した29歳・ジロリアンと、ここまで4戦オールKO勝ちの中部のホープ、西軍MVPの18歳・森の今大会最注目の一戦。まずは左構えの森が右ジャブをついてプレッシャーをかける形でスタートしたが、ジロリアンもジャブを突いて距離を測ると前に出た森に右を合わせ先制打を奪った。森もお返しとばかりに踏み込んでの左を当てたが、ジロリアンが警戒していただけにヒットは浅かった。2回、森はジロリアンの打ち終わりを狙いつつ、前の手のフェイトから左ボディに繋げピッチを上げていった。高レベルの緊張感が漂う展開のなか、森のパンチがジロリアンの後頭部に入り、しばし中断。その再開直後、ジロリアンが放った右ストレートにカウンターの右フックを合わせた森がダウンを奪った。ジロリアンはスリップと主張したが認められなかった。以降、ポイントを取り返したいジロリアンは単発の右は当てるものの森の右フックに阻まれ連打に繋がらず。最終5回は森に右フック、左ストレートで追い込まれたところでゴングとなった。森はKOこそ逃したが、3～5ポイント差をつけ完勝。薬師寺ジムで初の全日本新人王に輝いた。注目対決を制した森は技能賞を獲得。