試合:東西の全勝対決。大阪から乗り込んだ20歳の現役女子高生ボクサー小村はアニメ「ちびまる子ちゃん」の曲で颯爽と入場。対し、矢吹は、出身地の福島からも大勢の応援が駆けつけ、声援に後押しされ堂々のリングイン。互いに初の王座獲得を懸けた一戦は、小村がサウスポー矢吹の右ジャブをものともせず、足を使いアグレッシブに攻め込んだ。小村の鋭い踏み込みに立ち上がりのリズムを狂わされた矢吹だが、速いジャブで懐を深くすると、右ジャブであおりながら距離を詰め左ストレートを狙った。すると3回、小村が前に出たところで左を合わせ、ダウンを先制。思わず尻もちをついた程度でダメージのない小村は、続く4回は失点を挽回すべく猛アタック。コーナーに追い込んだところで接触し矢吹が転ぶと、レフェリーはダウンを宣告した。これでイーブンとなり勢いづいた小村は、距離を潰してはボディにパンチをまとめるが、矢吹もジャブで突き放しては左を打ち込み譲らず。最終6回は左を効かされクリンチに逃れる小村に左右を打ち下ろした矢吹が、攻勢を印象づけたままゴング。矢吹が判定勝ちを収め、初代日本女子王座を獲得した。