試合:サウスポー同士の一戦。ともに負け越している両選手だが、4勝(2KO)5敗とあとひとつの松岡に対し、桜井の負けは8勝の一方で22敗と数字が大きい。いかにも努力型の桜井は追い足がよく鍛えられているが、パンチが一見して軽いのが惜しく、かぶせるようにもして飛んでくる松岡の右フックや接近際のガードの隙間から受ける左アッパーに対応できない。2回に右フックを受けたときは、思わず顔を歪ませて嫌がった。それでもつかみどころの難しいリズムで致命的な一発までは回避してきた桜井だったが、5回にしとめるチャンスと見た松岡がロープ際で連打。そのまま青コーナーまで追い詰めると、猛攻から救うようにレフェリーがストップに入った。