試合:今年3月に赤穂亮(横浜光)が保持する日本バンタム級王座に挑み、判定で敗れた田中の再起2戦目。戦績15戦12勝(9KO)2敗1分のカパンパンガンは、フットワークもよく攻撃的で、しっかりとワンツー、スリーまで返してくるなかなかの強豪。左フックの合わせ方も上手く、田中は息の抜けない試合となったが、中間距離でジャブをビシビシ打ち込むと、くっついては左ボディ、右アッパー、離れてはまたジャブとリズムよく攻撃を組み立てた。カパンパンガンも左フック、右クロスで踏み込むが、田中の懐は序盤と打って変わって深くなり、攻め切れないまま回が進んだ。攻勢の田中は6回、打ち合いにいったところでボディを効かされ、そこからガパンパンガンの怒涛のラッシュに足が機能せずピンチを迎えたが、ジャブをついて立て直すと、7回は左フック、ショートレンジでのワンツーを決め、比人をグラつかせた。最終8回は足を止めて打ち合い、力強いボクシングも披露した。