試合:6連勝中のランカー戸谷に15年度中日本新人王の矢島がアタック。フェイントを交えつつ速い出入りで主導権を握りにかかる戸谷に対し、矢島は先手を意識し果敢に踏み込んだ。上下の打ち分けは活きたが、離れ際に右を浴びるなどリスクもあった。それでも距離を取ってはジャブも機能し、ランカー相手に序盤から善戦。強引に押し込んではボディを叩き戸谷を弱らせた。だが出会い頭の右も単発でもらい、前半までに流れを引き寄せるまでには至らなかった。5回に入ると戸谷が距離を嫌がり、動きながら右を狙う。矢島もしつこく距離を潰しボディを攻めるが、戸谷の動きを完全には止められないままラウンドが進んだ。戸谷の有効打か、矢島の積極的な攻撃かで採点は割れたが、ジャッジ2者の支持を得たの矢島だった。