試合:12年度と14年度の全日本新人王対決。頭を丸めて試合に臨んだ14年度ライト級新人王の中嶋は、左構えから右ジャブで圧力をかけると、エンジンのかかりが遅い柳に左ストレートを打ち込み先制した。左右どちらの構えでも戦える柳は、ガードを固めオーソドックススタイルから右を狙うが、序盤は中嶋の速いジャブにリズムが掴めず、左をもらいすぎてしまった。3回、中嶋の左を外して右を好打した柳は、ボディに狙いを変えると接近戦では右のショートから左フック、右ストレートに繋げ盛り返した。5回もコンパクトな左右で中嶋を追い込んだ柳は、相撃ちのストレートで中嶋の腰を落とし形勢逆転。終了間際にはボディを効かせ中嶋の身体を丸めさせた。6回は中嶋が再び速いジャブを突き圧力をかけ、左ストレートで柳を腰を沈めたが、ここは柳も気持ちを出し応戦。終盤は中嶋がジャブからタイミングの良い左ストレートを当てれば、柳もボディから細かく左右を連打するなど互いに譲らず。ポイントの振り分けが難しいラウンドが続いた。判定は、2、3、4ポイント差をつけ柳が勝利。ランキングへの返り咲きを確実なものとした。