試合:10ヶ月ぶりのリングとなる尹が、3連勝中と勢いのある藤中を迎えた。ジャブの探り合いで始まった試合は、まずは藤中が右ストレートを低く打ち込み先制。さらに左フックを好打すると、そのまま左右を振り回して尹を追い込んだが、尹もガードを固め慌てずに対応すると得意の右アッパーを効かせた。早くも激しい打ち合いになり、2回は藤中が左右を連打し、尹のガードをこじ開けにかかった。接近戦では尹の重く固いフック、アッパーが火を噴いたが、藤中は下がることなく応戦。だが、3回終盤に左ボディを効かされると苦悶の表情を浮かべ、尹にラッシュの機会を与えた。ここは歯を食いしばり打ち返した藤中は、続く4回もボディが効きピンチを迎えたが、尹を上回る手数を出し凌ぎきった。5回は逆に尹が疲労の色を見せ、藤中が上下に打ち分け攻勢をかけたが、尹も細かいパンチを打ち込み主導権を離さず。すると激しい打ち合いのなか、6回に尹がバッティングで右目上をカット。再開後、ストップを恐れた藤中が猛然とラッシュをかけるが、左ボディで失速してしまいフック、アッパーで畳み掛けられ手が止まった。7回、藤中は距離を取って揺さぶりをかけるが、尹のジャブにバランスを崩されピンチ。すると、またもや尹がバッティングで左目上をカットし、この回での負傷判定に。ジャッジ2者の支持を得た尹に軍配が上がった。