試合:日本ランカーへの復帰を目指すキャリア35戦目の稲垣が、A級2戦目の若手を迎えた。まずは稲垣がジャブを突き、変化をつけて踏み込んでは上下に打ち分け。ガードの上から垂水の体を揺らした。垂水も慎重に距離を測っては左で対応したが、序盤は稲垣の圧力に押し込まれるシーンが目立った。それでも稲垣の突進をサイドにかわしては右クロスを狙い、3回には左フックから右に繋げ稲垣の腰を落とした。だが、稲垣もプレスを弱めず、接近戦では細かいアッパーを突き上げ垂水にリードを許さなかった。根比べの打ち合いが続き、5回にバッティングで垂水が前頭部をカットしたが、試合には影響せず。終盤に入り、疲労の色を見せはじめた稲垣が圧力とともに手数を落したが、垂水も連打を繰り出すスタミナがなく、試合は膠着状態に。決定打はなかったが、最後まで稲垣のプレスを左で捌いた垂水が最大6ポイント差の判定勝ちを収めた。