試合:藤岡が敵地メキシコで4階級制覇を狙う一戦。初回、藤岡はペースを握ろうとプレスをかけてワンツーを繰り出し上々のスタートを切る。2回、接近戦となるが、藤岡のボディが当たり出しチャベスを後退させる。4回、藤岡は鋭く踏みこんで左フックを狙うが、クリーンヒットが奪うことはできない。しかし。藤岡のしつこい前進にクリンチに逃れる場面が増えていく。5回、さらに攻勢をかける藤岡にチャベスの左フックがカウンターで決まり膝を揺らしてしまう。6回、主導権を掌握したい藤岡はさらに前に出るが、頭を低く戦うチャベスにやりにくさを感じる。するとラウンド終盤、揉みあいの中でチャベスの左フックが当たりその勢いでなぎ倒すとダウンを宣告されてしまう。ポイントで劣勢の藤岡は手数の減ったチャベスに左右フックで襲い掛かるが、チャベスのクリンチワークに後続打が出ない。10ラウンド、KOを狙い藤岡は豊富な手数で攻め立てるが、チャベスはまたも腕を絡めようやくホールディング減点が課せられる。その後も必死の猛攻を見せた藤岡だったが、チャベスが逃げ切り試合終了のゴングを聞いた。終始、積極的に攻めた藤岡だったが、チャベスのクリンチワークと打ち終わりに単発のパンチを当てられ、判定負けで4階級制覇を達成することができなかった。