試合:立ち上がり、9戦全勝の19歳・粕谷が集中力を発揮し、長身の31歳・斉藤のジャブをスウェー、ウィービングでかわしてはジャブ、右ボディストレートをヒットした。2回に入ると徐々にギアを上げた粕谷だが、斉藤もモーションの小さい右をタイミングよく合わせ反撃開始。4回にはこの右で粕谷の腰をガクッと落とした。ここは踏ん張った粕谷だが、どうにもディフェンスから攻撃への移りが悪く、コンスタントに右ストレート、アッパーをヒットさせる斉藤に対し、調子が上がらないまま後半を迎えてしまった。それでも6回に入ると、粕谷もようやくエンジンが掛かりボディから右にパンチを繋げ斉藤を押し始める。7回にはさらにペースを上げ攻撃にリズムが生まれた。最終8回は斉藤も下がらず打ち合いに応じ、粕谷のワンツー、左フックと真っ向から勝負。前半は斉藤、後半は粕谷がリードした試合は判定に委ねられた。1者が粕谷を支持するも2者はドローとし、これで粕谷の連勝記録は途絶えてしまった。