試合:10戦のプロキャリアを持つ島倉と、アマチュア時代に国体優勝、インターハイ準優勝の実績を持つ正木の対決。初回、スタートと同時に正木が速い左ジャブを飛ばしたが、島倉は臆せずに距離を詰めて出た。2回、島倉が左右フックで迫り正木を後退させる。正木はワンツー、左ボディブローで応戦。島倉がラフなパンチで攻め、正木が適度に足をつかいながら迎え撃つ展開のなか、3回には正木がワンツーを連打して主導権を握った。島倉の前進は続いたが、4回には正木のパンチで左目上をカット、苦しい状況に拍車がかかった。その後も正木が好機にワンツーを連続して繰り出して差を広げていったが、島倉も闘志をむき出しにして食らいついた。6回、ドクターが島倉の傷を2度チェック。迎えた7回、島倉は左右のアッパーで正木のアゴを跳ね上げる見せ場をつくったが、形勢を逆転するまでには至らず、逆に正木のワンツーを浴びて足元が危うくなった。最終回、正木がワンツーで一方的に攻めたてて島倉をグロッギー状態に追い込んだが、レフェリーが割って入ることはなかった。