試合:リーゼントボクサー和氣の待望の世界初挑戦。王座決定戦でベルトを争うのは21勝21KOのドミニカの怪物グスマン。初回、サウスポー和氣がジャブを突きながら様子を伺うのに対し、グスマンはプレスをかけながら飛び込みざまに右を放つ。間一髪でかわす和氣だが会場からどよめきが起こる。2R、ラフに攻め込んでいくグスマンに和氣はやりにくそうな表情を浮かべる。するとグスマンは偶然のバッティングでアピールしている和氣に連打でダウンを奪う。不運なダウンをもらった和氣は、右頬をカット。チャンスとみたグスマンは右ストレートから左フックを振り抜くと和氣は手を突いてしまい2度目のダウン。3Rグスマンは距離は縮めると思い切りの良い攻撃を仕掛ける。ラウンド終盤に引っ掛けるような左フックで再びダウン。4R、なんとか立て直しを図りたい和氣はワンツーで突き放しにかかるが、グスマンは右ストレートをボディに伸ばして体力を削りにいく。5R、和氣は左ストレートをヒットさせて後退させるが、グスマンはサイドに動いて後続打を回避すると右ストレートを決めて4度目のダウンを演出。6R、グスマンは懐に入り連打を繰り出してきたところに和氣の左カウンターがヒット。グスマンは腰を沈める。7R、疲れのみえるグスマンに和氣は懸命に肉薄。ワンツーをクリーンヒットするとグスマンは左目下を大きく腫らす。9R、ポイントで劣勢の和氣は打撃戦を挑むがグスマンは距離を取りながら時折放つ右ストレートを決めていく。11R、和氣は果敢に攻めるが決定打を避けたグスマンは上下に連打を決めていくとダメージの深さを考慮したレフェリーが和氣を抱きかかえた。最後までベルトに執念を見せた和氣だったが世界初挑戦は実らなかった。