試合:ユース王座を返上してリングに上がった比嘉が前傾姿勢から左を突いて出て左アッパーも浅くヒット、先手を奪う。上々のスタートを切った比嘉は2回も積極的に攻めて出て上下にパンチを散らし、ディアレに反撃の機会を与えない。比嘉は右でチャンスをつかみ、ロープに詰めて連打したあと左ボディブローでダウンを奪った。ディアレは立ってゴングに逃げ込んだ。3回、比嘉は左から右ストレートで攻め立て、ラウンド半ばには左フックでダウンを奪う。王者も手負いの反撃をみせたが、比嘉は下がらなかった。4回、比嘉は攻撃の手を緩めず、王者をロープに詰めて左ボディブローをヒット、この試合3度目のダウンを奪った。ディアレは立ち上がりかけたが、その前にレフェリーのカウントが10に達した。比嘉の鮮やかなKO勝ちだった。ベルトを腰に巻いた20歳の新王者はリング上でマイクを向けられ、「最高としか言いようがない。トレーナーと一緒に練習してきたことが出せた。ユースのベルトよりも重い」と感慨深い様子だった。