試合:接近を図る金子に対し、180センチの長身の高畑が左ジャブを突いて突き放しにかかる。2回、金子は左ボディブローで相手の動きを止めにかかり、さらにロープに追い込んで右をアゴにヒット、高畑に立ったままカウントを聞かせた。断然優位に立った金子は3回、左ボディブローから左アッパーを浅くヒット。ラウンド終盤には右で高畑の膝を揺らした。4回、金子はフィニッシュを狙って攻めたが、高畑も必死に抵抗した。5回、金子のラッシュにガードを固めて耐えた高畑だが、体を密着した攻防で体力を消耗。6回、高畑は金子の右ストレートを浴びて窮地に陥ったが、それでも折々で右を返すなど抵抗をみせた。この回、金子はパンチで左目尻をカット。その後、「リボウ、リボウ」の声援に背中を押されたのか高畑は息を吹き返し、攻めあぐねて手数の減った金子と7,8回と互角にやり合った。金子は9回、再びペースを上げて上下にパンチを散らし、左フックでダメージを与えるなどしたがダウンを奪うことはできなかった。最終回、金子は左アッパーや右ストレートでチャンスをつかんだが、高畑は堪えてダウンを拒んだ。ポイント上は金子の圧勝だが、高畑の奮闘が目立った試合でもあった。リング上でマイクを向けられた金子は「(高畑は)体が柔らかく的が絞れないのでやりにくい相手だった」と話した。