試合:1年8ヶ月ぶりにリングに立った元日本Sバンタム級暫定王者の瀬藤はこれが50戦目。いつものように前に手を出しじりじりと圧力をかけるが、ランカーの上林もパンチをかいくぐっては距離を詰め主導権を握らせず。接近戦では右アッパー、左ボディを浴びせた上林だが、右ストレートのカバーが遅れ、攻守の切り替えに長けた瀬藤を勢いづかせてしまった。それでも2Rは相討ち覚悟で瀬藤と打ち合い、リズムを掴むと左フック、右ストレートで捉え反撃開始。この回にバッティングで右目上を負傷した瀬藤は続く3R、ペースを上げて攻撃を仕掛かけるが、出血が多く視界不良となってしまう。ストップを恐れた瀬藤は5Rに先手で襲いかかり、上林をコーナーに釘付けにするが攻撃が続かず。6R、今度は足を使いジャブを突いてボクシングをすると、上林も速い左で応戦し上下のコンビネーションに繋げた。7Rは瀬藤がジャブから右のカウンターを合わせるが、踏み込みが浅く決定打とはならず。逆に左フックを返されバランスを崩すと、ラッシュされてしまいレフェリーストップとなった。