試合:昨年12月に負傷判定で日本王座を失った内藤が1階級上げての再起戦に臨んだ。サウスポーの内藤は立ち上がり、身体を振って速いジャブで距離とリズムを掴むと、キャリア60戦目のチャイヨンに左ストレートを上下にヒット。相手もフェイントを入れながら右の強打を狙ったが、内藤のジャブがそれを阻み、誘い込んでの右フック、コンビネーションで中盤までに試合を支配した。終盤も一方的に攻めKOの期待がかかったが、15敗のうちKO負けが1つだけのチャイヨンは思いのほかタフで、内藤がもうひと押しという場面で打ち返す強さを見せた。最終8Rもコーナーに追い込んだ内藤の左ストレートがキレイに入ったが、チャイヨンは崩れず。無類の打たれ強さを見せた。最後まで倒せなかった内藤だが、判定は3者ともフルマークの完勝で再起を飾った。