試合:昨年11月、仙台ゼビオアリーナで世界獲りに失敗した元WBA世界フライ級暫定王者・江藤の再起戦。前日計量で200gオーバーしたエスコビアが広いスタンスから力強い左右を振るうのに対し、距離を取る江藤の立ち上がりは硬く、容易に踏み込ませてはフルスイングを打ち込ませてしまった。2Rにはコーナーに押し込まれ危険な右をモロに被弾。顔を弾きながら江藤も打ち返すがヒヤヒヤなシーンは以降も続いた。中盤に入り、流石に全弾大振りのエスコビアのスタミナは落ちたが、江藤も上下の打ち分けが乏しくリズムに乗れず。それでも後半に入るとボディを効果的に叩き、ジャブで相手の出鼻を止めては中間距離からのコンビネーションで上回った。エスコビアも距離を潰しての接近戦では有効打を奪い江藤を苦しめたが、ラストは江藤にパンチをまとめられポイントを失った。再起に成功した江藤はジャブに収穫があった話し、再び世界を目指すと誓った。