試合:タドゥランが仕掛け、サウスポーの五十嵐が足をつかいながら距離をとる展開でスタート。単発ではあるが五十嵐は左を当てて上々の滑り出しをみせる。21歳のタドゥランは果敢に前に出るが、五十嵐のスピードについていけず空回りが続く。3回、五十嵐はタドゥランの右をよけそこねたが、大きなトラブルになることはなかった。4回、五十嵐は右を浴びたあと倒れたが、これはバッティングによるスリップと判定された。やや雲行きが怪しくなるなか、五十嵐は足の動きを止めずにアウトボクシングに徹した。6回、五十嵐は左を2度、3度とヒットしてタドゥランのアゴを跳ね上げて完全に流れを引き戻した。左を被弾する場面が増えたタドゥランに対し、五十嵐は7回、今度は右フックをヒットしてダメージを与えた。この回、五十嵐はバッティングで左目上をカットしたが、大事に至ることはなかった。その後も五十嵐は動きながら単発で左を浴びせポイントを重ねた。