試合:重量級ランカー対決。大曲、湯場、川崎と強豪に3連敗のなか、前戦で日本ランカー野人操に勝ち連敗脱出し上位(4位)に進出した新井恵一と赤澤、保住に連敗のなか前戦で東洋ランカーパパルディに勝ち連敗脱出し日本ランク復帰した音田の一戦。試合は開始からフルスパートで打ち合い両者顔面出血し腫れ上がる正に乱打戦。初回、音田が右から左フックを返しこれでダウンを奪い先制。しかしその後、新井もガードが甘くなる音田に右を合わせてポイントを奪う。中盤も「接近戦で連打をかける音田」と「ガードで耐えつつ打ち終わりに右を当て返す新井」との打撃戦が続き、一進一退のなか手数差で音田がやや優勢気味のなかこの試合の勝負の趨勢を決定づけることになるラスト8Rを向かえる。これまで同様打撃戦のなかの2分過ぎ、音田の右フックがテンプルに入り新井が腰砕けのように倒れる痛恨のダウン。これが決定的となり試合終了後、下されたスコアは78-74、77-73、79-73のユナニマスで音田。1Rと8Rのダウンが無ければ0,0,2差のドローという試合。終了後会場に大きな拍手が鳴り響いた激闘だった。