試合:3戦目で世界ランカーに挑むサウスポーの加納。速いジャブと左ストレートで先制した加納は、1R目からカウンターの左を合わせ世界ランカーの顔を後ろに弾いた。序盤のピグミーは持ち前のパワーファイトを発揮する前に加納の回転力にやりこまれてしまう。それでも表情に焦りの色はなく、セコンドの支持に笑顔で応える余裕。3Rに入ると加納を挑発する仕草を見せ、圧力を増しての左右ボディで襲いかかるが、これに加納はスピードで対応。細かくカウンターを合わせペースを保った。パワフルさではピグミーに譲ったが、加納は先手に加え、相手のタイミングをずらして打つなど手数で圧倒。徐々にピグミーの顔から笑顔を消した。終盤に入り、ピグミーは左フックで鋭く飛び込みはじめるが、加納は集中を切らさずボディワークでかわし、左ストレートでピグミーの体を弾くなど攻勢を保ち続ける。最終8R、加納はスタミナを切らすことなく動き続け、世界ランカーをロープに押し込む力強さを見せ、最大7ポイント差の判定勝ちで見事に世界ランカーを撃破した。