試合:昨年大晦日のリゴンドー戦からまもなく一年。6月に再起した天笠が世界前哨戦として比国ライト級ランカーと対戦した。中間距離を保っては天笠のジャブによく反応し、左右を突いたボリシオ。だが、天笠は長いリーチでガードをしっかりと固め、打ち終わりを狙いボディに好打する。2Rに入ると僅かにペースを上げ、右の強打を顔面に集めだした天笠。距離も支配し、一方的となり始めた。ボリシオも体重の乗った左右の強打で飛び込み、3Rには左を突き上げたが、天笠のリズムを崩すには至らず。細かいパンチで対応し続けた天笠は、5Rにバッティングで右目上を負傷。6Rに再びペースアップし、左フック、右アッパーでチャンスを作ると、ワンツー連打でダウンを奪った。この回に決めきれなかったが、続く7Rに左ボディを効かせながら右を返し、2度目のダウンを奪うと同時にレフェリーがストップした。試合後は世界再挑戦に意欲を示した。