試合:ライト級で戦ったこともある21勝11KO7敗のナルド(24)を迎え、再起2戦目に臨んだ元WBA世界Sバンタム級王者の下田。格下相手に負けが許されないなか、サウスポーの下田はナルドを中心に右回りと軽快に動いては左のノーモーションをヒット。しかし、油断するとナルドが右で襲いかかり、決して気を抜くことはできない。それでもこの日の下田には相手の動きが良く見え、打ち終わりに右をちょんと合わせては左に繋げた。2R終盤には左ストレートで相手の腰を落とし、終了間際にも左でバランスを崩させダウンを奪った。完全にリズムに乗った下田は、3Rも左を上に下にヒット。ナルドもアグレッシブに攻めながら右を狙ったが、下田にことごとく見切られ打開ならず。徐々にボディが効きはじめ、苦しそうな顔を見せた。5Rも下田の左ストレートが次々に入るが、ナルドはよろけながらも持ちこたえ、パンチを返しダウンは拒否。それでも決めにかかった下田が連打に連打を重ね、終了間際にレフェリーストップを呼び込んだ。