試合:WBC王者・小関とWBA王者・宮尾の王座統一戦。サウスポー小関が立ち上がりから距離を詰めプレスをかけるが、宮尾の左がタイミングよく決まり開始30秒でまさかのダウンを奪われる。それでも小関は圧力を止めずにジャブ、左ストレートと手数で前進。踏み込んでの左で宮尾の顔を弾けば、宮尾も負けずに右ストレート、左フックを合わせるという目が離せない攻防が続いた。小関の手数に決して負けていない宮尾だが、4Rあたりからあまりのパイペースに疲れを見せ始めた。5Rが終わっての途中採点は、小関が追い上げジャッジ3者とも47-47のドロー。後半に入っても小関のスタミナは衰えず、ワンツーの手数で宮尾を攻め続けた。宮尾もパンチを外しては左右を返し、終盤は再び真っ向から小関と打ち合い、女の意地をぶつけ合った。だが、明確なヒットは宮尾の顔を捉え続けた小関の左ストレート。9、10Rは流石の小関にも疲れの色が見え、宮尾もそこを見逃さずにボディを連打し力を出しきった。勝敗は判定に委ねられ、2本のベルトは小関のもとに。王座統一をはたすと同時に女子世界最多となる16度目の防衛に成功した。