試合:33歳の上野が復活を懸けてランカー緒方に挑戦。静かな立ち上がりのなか、緒方のジャブを掻い潜り得意の左フックを当てた上野。フェイントを交えた丁寧な試合運びでジャブのスピードでも勝り、初回のポイントを奪った。一方、緒方はエンジンのかかりが遅く、2Rはボディを攻め込まれ後退。続く3Rもワンツーの連打からボディに入れられ手数を落とした。序盤の主導権を取った上野は、4Rに入りギアを上げるが、ここから緒方ももう一歩踏み込み右を返した。だが、上野は左フックから右クロスで攻め込みペースを離さず。6Rには左フックで緒方の膝を揺らし、右アッパーに繋げた。緒方も下がりながら左右を繰り出すが、上野にガードされどうにもペースが上がらず。7Rは立て続けに左ボディを効かされ、いよいよ苦しくなった。最終8R、明確なポイントが欲しい上野は右クロスをクリーンヒットし緒方を弾く。緒方は執念でワンツー、アッパーを返すが、挽回叶わず。上野が判定勝ちを飾り、ランキング復活をはたした。