試合:秋山の負傷により仕切り直されたミドル級王座戦。立ち上がり、飛び込むタイミングを測る秋山に対し、柴田は間髪いれずに右で仰け反らせた。オープニングヒットで秋山を驚かせた柴田は、その後もジャブから右ストレートを好打。秋山もジリジリと詰めては左で踏み込むが、スピードに乗りつつある柴田を捉えられず。3Rに入ると柴田はさらにギアを上げ突き放しにかかるが、秋山も固さが取れ、距離が潰れると左ボディから左右をまとめた。4Rには圧力を強め、左フックが柴田を捉えたが、繋ぐことができず。それでも僅かに流れを引き寄せ、柴田を焦らせた。4Rまでの採点は39-37、40-36、40-36の3-0で王者リード。5R、柴田が単発ながら右ストレートをヒットさせたが、秋山は構わずに距離を詰めると、左を効かし王者の膝を揺らした。続く6Rもカウンターを合わされようが前に出る秋山。ベルトへの執念を見せるが、目が塞がりはじめ出血も多い。柴田は足を使い、ジャブから確実に右の有効打を奪うと、いよいよ秋山のダメージが深刻となる。左目の視界が遮られ、右を浴び続ける秋山を見てレフェリーが試合をストップ。2冠王者の柴田がタイトル初挑戦の秋山を退け、OPBF4度目、日本3度目の防衛に成功した。