試合:前王者・ジョムトーン・チュワッタナ(26=タイ)の返上による王座決定戦。伊藤は2月にタイトル挑戦に失敗して以来の再起戦。一方の岩井はこれが王座初挑戦。初回、伊藤がジャブを上下に散らしながら右を狙っていくのに対し、岩井はガードを固めながら出方を伺う。2回、ジワジワとプレスをかけて打撃戦を仕掛ける岩井を伊藤はキレのあるパンチで迎え撃ち、ポイントを稼ぐ。ジャブの差し合いでかった伊藤は4回、右アッパーで岩井の右目上を切り裂く。4回終了時、39-37が二人、40-36が一人で伊藤を支持。5回、岩井はジャブから右アッパーで反撃を試みるが、伊藤は距離を取り反撃を断ち切る。7回、伊藤の伸びのあるジャブがさらに機能。着実にポイントを奪っていく。8回、両応援団から大声援を受ける中、中間距離での打ち合いを展開したが、ここでも伊藤が打ち勝つ。8回終了時の採点は、79-74、79-73、80-72でさらにポイント差を広げる。10回、逆転を狙って打ち合いに持ち込もうとする岩井を伊藤のパンチが襲う。伊藤の猛攻に耐えていた岩井だったが、ダメージの深さをみたレフェリーが試合を止めた。2度目の挑戦で伊藤がタイトル獲得に成功した。