試合:4月に衝撃のKOで新チャンピオンになった大森の初防衛戦。サウスポー同士の一戦は初回、大森がジャブでプレスをかけながら左を狙うのに対し、向井も細かくジャブを突く。2R、大森がワンツー左ボディを決め終盤にはロープに詰めて攻勢。3R、向井は積極的にパンチを出すが、体格で上回る大森が追い込みをかけ左フックをボディに決めてダウンを奪う。4R、大森はまたも左ボディでダウンを追加。向井はピンチに陥るがなんとかラウンドをしのぐ。5R、ダメージの残る向井にKOを狙う大森だが、慌てることなく勝負の時を見極める。5R終了時の採点は50-44、50-43、49-44で大森が優勢。6R、大森が左ストレートでのけぞらせコーナーに詰めると一気のラッシュ。見かねたレフェリーがついに試合をストップした。大森が圧巻のKOで初防衛を飾った。試合後のインタビューでは「若さと勢いで勝たせてもらった。まだ王者の証明は示せていない。これではまだ世界へとは言えない」と気を引き締めていた。