試合:登り調子のピーターと13年全日本新人王、田中のランカー対決。プレスから右を強打するピーターに対し、リーチのある田中はジャブを突いては距離を保ち、ストレートを上下に打ち分ける。立ち上がりは互角だったが、ピーターが左からの踏み込みを強めると田中は下がってしまい、攻撃のリズムを崩していった。4Rは修正しジャブで先手を取りに出たが、パワー負けし再び後退。ピーターの左フック、右クロスに苦しんだ。それでも中盤から終盤に掛け、何とか突破口を探ろうと相打ち覚悟で前に出ると、ピーターも打ち疲れペースダウン。田中が盛り返し、7Rにはワンツーで起死回生のダウンを奪った。立ち上がったピーターは足の踏ん張りが効かない中、懸命に打ち返し田中のラッシュを凌ぐ。8R、勝負を決めに出た田中はワンツー、アッパーで仕掛けたが、ピーターも右クロス、左フック、右アッパーのコンビネーションで迎え撃ち、田中の追撃を断ち切った。