試合:6戦6勝(4KO)の18歳・山下と、9戦9勝の19歳・小坂の注目の全勝対決。ジャブの刺し合いで始まった試合は、山下が体を柔らかく使い、低い重心からワンツー、フックで仕掛ければ、小坂も鋭い踏み込みで右ストレートを上下に打ち分ける。前半までは、手数、ヒットともほぼ互角だったが、後半に入ると小坂がスピードを上げ、ワンツーの出入りで山下を崩しにかかる。しかし、ここで山下も手数を増やし、飛び込んでのワンツー連打で小坂に傾きかけた流れを引き剥がす。4Rにはパンチも見えてきた山下が、しつこくワンツーで追い、くっついてのアッパーで小坂の腰を落とす。これに小坂もワンツー、ボディの連打で対抗し、試合は一気にヒートアップ。最終5Rも互いにコンビネーションをまとめ、最後まで目が離せない試合となった。判定で山下が凱歌を上げ、全勝のまま全日本新人王を制した。