試合:昨年12月の初防衛戦で岩佐亮佑(セレス)に5R・TKO負けを喫した椎野の再起第2戦。対する坂本は09年の全日本新人王で、強豪相手にここ4連勝中と勢いにのる一発と粘りのある選手だ。細身の坂本は低い姿勢からジャブ、さらに踏み込んで右クロスを狙うが、椎野は冷静に見極め、出入りっ鼻にパワージャブをお見舞い。もう少し距離を縮めたい坂本は、2Rに入りワンツー、ボディ、3Rには椎野の右の打ち終わりを狙って右ストレートを痛打させるが、椎野も左フックを返すと、右ストレートを合わせダウンを奪う。同時に椎野も尻餅を付いたが、これはスリップと判断。続く4R、ポイント挽回に出た坂本がワンツーで前に出てはカウンターの右ストレートを狙う。これを何発かもらい、ふらつきもした椎野だが、その度に力のあるジャブを返し主導権は渡さず。しかし、徐々に目が腫れて塞がり、5Rには左フック、右ストレートでダウンを喫する。勢いづいた坂本はさらに攻め続け、最後は終了直前に連打でのストップを呼び込んだ。坂本が世界ランカーを破る金星を上げた。