試合:今年3月、日本フェザー級王者の細野悟(大橋)に挑むもTKOで散った緒方の再起戦。ランク復活を狙う山田は、距離重視でジャブから右を狙うが、打ち終わりを緒方がコンパクトな左フック、右ストレートで迎え打つ。序盤が過ぎ、山田はより体を振っては左ジャブ、タイミングを変えていきなりの右ストレートで飛び込むも、中間距離での打ち合いはハンドスピードで勝る緒方が上回る。それでも粘り強くジャブから入り、出入りを生かした攻めで徐々にリズムを掴む。緒方は打ち終わりのカウンターに意識が行き過ぎ後手に回ってしまうが、パンチの芯を外すところは流石。賞金マッチながら、今一つ噛み合いに欠けた試合だったが、最終8Rは手数を出し打ち合いに転じ、2者が緒方を支持し、再起に成功した。