試合:日本ランク3位と王座挑戦が目前の岨野は、階級上の初8回戦のサウスポー藤井に対し、格の違いを見せつけるとばかりに悠然とプレスをかけ、ボディを右、左に強打。藤井も岨野の入り際と打ち終わりに的確な左を合わせるなど、集中力は高い。中盤、岨野は攻撃に緩急を付けては藤井のリズムを崩し、左のオーバーハンドをヒットさせたが、藤井もカウンターの左ストレートで食らいつき、接近戦でもコンパクトなパンチで対抗。日本上位ランカーを相手に懸命な粘りを見せたが、終盤はリングを大きく使い、自在に動いた岨野を捉えられず。逆に岨野の左右スイングを被弾するシーンが目だった。