試合:接近戦を仕掛けたい細野とロングレンジで戦いたい緒方。最初の3分間を偵察に費やした2回に入ると細野はガードを固めて前に出たが、手数は少なく主導権をつかむまでには至らない。逆に緒方の細かいパンチを浴びる場面もあった。経験とパワーで勝る細野は3回、やや強引に出て強打を振るうが、手数の多い緒方の抵抗に遭って思ったような展開に持ち込めない。一方の緒方にしても手打ちの軽打が多く明白な優勢を印象づけるまでには至らない。そんななか4回に細野の右オーバーハンドがヒット、緒方の膝を揺らした。5回に入ると細野は圧力を強めて出たが、パンチの正確さを欠いた。5回終了時に公開された採点は三者とも48対47で緒方リードだった。迎えた6回半ば、細野の左フックで緒方が硬直、さらに細野は右もヒットしてダメージを植えつけた。勢いづいた細野は7回も攻撃の手を緩めず、上下に強打を散らして緒方を追い込んでいった。8回以降は細野 が一方的に攻め続けたが、緒方もクリンチを多用して難を逃れた。最終回、細野の右で緒方がダウン。再開後、すぐに細野が襲い掛かるとレフェリーが試合をストップした。細野は28戦25勝(19KO)2敗1分、緒方は21戦19勝(3KO)1敗1分。