試合:宮尾の4度目の防衛戦。ハンドスピードと俊敏な動きに定評のある宮尾は早い段階から出入りのボクシングで主導権を握る。
初回終盤にはオーバーハンドの右をヒット、21歳の挑戦者を慌てさせた。宮尾が機を見て飛び込み、ブアンゲルンが迎え撃つ展開になるが、挑戦者は王者のスピードについていけない。4回になると宮尾は飛び込み際の右に狙いを定め、ブアンゲルンを脅かして相手の可動範囲を狭めることに成功。5回、宮尾はボディと左フックもヒット、さらに右クロスも浴びせ、相手コーナー前でダウンを奪う。ブアンゲルンは立ち上がったが、背中を向けて戦意をみせなかったためレフェリーはカウントアウトした。宮尾の圧勝だった。