試合:元世界王者の李冽理(横浜光)との決定戦を制した天笠が、指名挑戦者を迎え初防衛戦に臨んだ。頭ひとつ小さい左構えのルフィーノは、荒っぽさはあるが、ジャブ、左ストレートで果敢に飛び込み動きも素早い。懐の深い天笠はリーチを生かし相手の左に右を合わせるも、一発打たれたら倍返しのルフィーノに若干手こずり気味。しかし3R、接近戦で天笠が本領を発揮する。長い腕をコンパクトに畳み、打ち合いで2度倒しすと4R終了時の採点は、3者ともに39-35で王者を支持。ダウンで勢いの落ちたルフィーノだが、天笠も綺麗に倒そうとしているのか、無理に攻めこまず前半が過ぎる。7R、その天笠の右がルフィーノの顔面を捉える。相手もここは踏ん張ったが続く8R、天笠が攻め右が直撃したところでレフェリーが試合を止めた。