パンチを出すたびにアゴの上がるダウットに対し、河野は打ち急ぎせずに慎重に構える。ガードを固めながら圧力をかけ、最初の3分間を支配。2回、圧力をかけて出た河野は上下にパンチを打ち分け、右ストレートでダウンを奪う。再開後、よろけてロープにもたれたダウットに再びカウントが入った。3回、河野が再び右をヒットすると、ダウットは前のめりにダウン。今度はレフェリーがノーカウントで試合を止めた。元世界王者の河野は7ヵ月ぶりの再起を飾った。「きょも世界戦のつもりで(自分を)追い込んできた。もう一度、世界チャンピオンになる」とリング上で力強く語った。40戦29勝(12KO)8敗3分。