かつてミドル級で10度の防衛を誇った鉄腕アブラハムだが、スーパーミドル級に転じてからは2年で三つの黒星を喫している。トップ戦線に踏みとどまるためにも存在感を示す必要に迫られている。
　序盤は比較的ゆっくりしたペースで進んだ試合だったが、5回にアブラハムが立て続けに2度のダウンを奪って南米人をストップした。タイムは5回2分ちょうどだった。 　昨春、アンドレ・ウォード(米)に12回判定負けを喫して以来の再起を飾ったアブラハムは36戦33勝(27KO)3敗。ファリアスは21戦19勝(11KO)2敗。