試合:WBO世界ライトフライ級王者の岩田が、指名挑戦者のサンティアゴを迎えて初防衛戦に臨んだ。小さな子供たちの「岩田翔吉、頑張れ!」の声援が飛ぶ中、岩田はジャブを飛ばしながらプレスをかける。2回、サンティアゴはシャープなジャブで距離をキープすると右オーバーハンドで迎え撃ち見栄えの良いボクシング。3回、岩田は相手のしつこい左をかいくぐると左ボディでガクッと腰を沈めさせて攻勢。4回、サンティアゴは足を使いながら要所で右フックを叩きつけてポイントを加点。5回、岩田のプレスを強めて右ボディアッパーを突き刺し体力を削りに行った。6～7回、サンティアゴはリングを大きく使いながらアウトボクシングを徹底。9回、岩田は打ち終わりに右フックで顔を弾き見栄えの良さをアピール。10回、サンティアゴはサウスポーにスイッチしながら相手に的を絞らせず。11回、サンティアゴは左のダブルを決めると右カウンターで膝を揺らして攻勢。12回、サンティアゴは最後まで足を止めず老獪なボクシングで翻弄した。試合終了のゴングが鳴ると勝利を確信したサンティアゴはトレーナーと抱き合った。4～8ポイント差をつけたサンティアゴがベルト奪取に成功。岩田は王座から陥落した。