試合:世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上が日本人7戦全勝のキム・イェジュンを迎え撃った。先に入場したキムは、集中力を高めているようでリングに上がるとニヤリと不敵な笑みを浮かべた。続けて入場した井上は、4本の世界ベルトとリングマガジン・ベルトと共に威風堂々とリングインした。初回、サウスポースタイルで様子を伺うキムに対し、井上はジリジリと距離を詰めながら単発の右ボディストレートで先制。2回、プレスを強めた井上はノーモーションの右ストレート決めると返しのパンチをブロックで回避。ジワリジワリと攻め立てた。3回、キムはワンツーで反撃するが、井上は冷静な試合運びでペースを維持。ジャブから右ボディストレートにつなげた。4回、プレスを強めた井上は左フック、左ボディで効かせると、「来い!来い!」と手招きをするキムにワンツーを浴びせてダウンをゲット。ダメージが甚大なキムに10カウントを聞かせた。今回も圧倒的な強さを示した井上が王座防衛に成功した。代役挑戦者として果敢に挑んだキムがリングを降りると会場から盛大な拍手が送られた。