試合:身長は下から上げてきたサウスポーのドヘニーの方が高い。腰を落としてプレスをかけるニックボールに対して、ドヘニーはガードを下げて挑発した。ドヘニーはダブルジャブの後に左ストレートを上下に打ち分けで踏み込んだ。ニックボールはプレスをかけて徐々に距離を詰めてタイミングを測った。3回、ニックボールの左の振り下ろしがドヘニーの頭をかするとドヘニーはバランスを崩した。6回、ニックボールの右側ドヘニーの顔面を捉え始めた。7回はスイッチする場面もあったニックボール。追っつけるように体を寄せてプレスをかけて、ドヘニーにサイドの動きを阻止したニックボールの上手さが見えた。体重が乗ったニックボールのパンチにバランスを崩すこともあったドヘニーだが、ワンツーとボディを返して追撃を免れた。9回に連打の後にドヘニーを投げたため、1点減点されたニックボール。ドヘニーは右目が腫れ始めた。ドヘニーの体力の消耗が見え始めた。10回、ニックボールが一気にパンチをまとめたがドヘニーもボディワークで決定打を回避した。それでも、真っ直ぐ下がってガードを上げられなくなったドヘニー。10回の終了のゴングが鳴った。11回が始まる前に棄権を申し出た。