試合:元WBOアジアパシフィック・ミドル級王者の野中が再起戦に臨んだ。サウスポー野中がジャブを飛ばしながら様子を伺うと、単発の左をヒット。慎重な試合運びを見せながらポイントをピックアップした。時折、左フックを打ち込むタードサックだが手数が少ない。5回、野中は左ストレートでグラつかせて山場を作るが深追いせず。その後も野中は距離をキープしながら試合をコントロールした。8回、野中はサイドに回り込んで左ストレートをヒット。タードサックの返しの左フックを浴びたが、足を使いながら最後までペースを渡さなかった。野中がフルマークの判定勝ちで再起に成功。45歳6ヶ月で勝利した野中は、国内男子最年長勝利記録を更新した。リング上でマイクを向けられた野中は、「相手が出てこなかったのでやりにくかったが勝ちに徹した。まずは地域タイトルに絡んでいきたい」と抱負を語った。