試合:大みそか以来のダイレクトリマッチ。前日計量でフランコは体重超過したため王座剥奪。井岡が勝てばタイトル獲得、フランコが勝つか引き分けだと王座は空位となる変則タイトルマッチとして行われた。リング上で井岡がコールされると、この日一番の歓声が起こった。フランコがジャブを飛ばしながら左フックを織り交ぜて先制攻撃。井岡は右ボディストレートを差し込むと左フックをヒットし対抗した。2回、井岡はうるさく左を出すフランコに対し、真っ向から迎え撃つと左ボディを痛打。ジワリジワリと体力を削った。3回、井岡が緩急をつけたコンビネーションで攻め立てるがフランコも手数で応戦。井岡が有効打で上回った。4回、回転力を活かした左右を繰り出すフランコと右ボディストレートをコツコツと当てる井岡。消耗戦が続くが井岡が攻勢。5回、井岡は左フックを連続で叩き込むと押し負けず上下に打ち分けた。フランコは右目上をヒッティングでカットした。6～7回は我慢比べの打ち合い。8回、フランコはフィジカルの強さを活かし豊富な手数で攻め立てる。井岡はブロックするとボディにパンチを返した。9回、井岡は右カウンター、右アッパーを好打。返しのパンチを見切り見栄えの良さをアピールした。11回、フランコはもう一度ギアを上げて積極的な攻撃を繰り広げるが、井岡もショートアッパーを織り交ぜたコンビネーションで譲らず。最終12回、井岡はアグレッシブな姿勢でグイグイと攻め立てた。試合終了のゴングが鳴ると、勝利を確信した井岡はガッツポーズで会場にアピールした。ジャッジ3者の支持を得た井岡が新チャンピオンに輝いた。勝利が決まった井岡はリング上で歓喜の涙を流した。