試合:井岡が11度目の大みそかの舞台に上がり王座統一戦に臨んだ。リングにWBO王者の井岡とWBA王者のフランコが対峙すると会場のボルテージが上がった。ジャブの差し合いでスタート。左でプレスをかけるフランコに対し井岡はじっくりと受けて立つとパンチの軌道とタイミングを読むのに時間を使った。2回、井岡は巧みにブロックすると左フックから左ボディ、右ストレートをヒット。3回、フランコは左を巧みに操り積極的な攻撃を展開。4回、井岡は左ボディを突き刺し体力を削りに行く。5回、フィジカルの強さを活かし前に出てくるフランコに対し井岡はピンポイントでパンチをヒット。採点が難しいラウンドが続く。6回、ショートパンチの応酬となるが、回転力で上回ったのはフランコ。7回、井岡は打ち終わりに左フック、右ストレートを決めて見栄えの良さをアピール。10回、激しいパンチの交換。井岡が右を叩きつければフランコも上下のコンビネーションで応戦。11回、フランコはワンツー連打でロープを背負わせ攻勢をアピール。最終12回もフランコはアグレッシブな姿勢を崩さず。井岡も真っ向から応戦し意地を見せた。ジャッジに委ねられた採点は1者がフランコとしたが、残り2者は引き分け。王座統一はならず両者とも王座防衛となった。