試合:2階級制覇王者バルデスの初防衛戦。挑戦者はリオ五輪金メダリストのコンセイサン。身長とリーチで上回るコンセイサンが体格差を活かし距離を詰めて右ボディストレート、左フックをヒット。上々のスタートを切った。バルデスはキレ味鋭い左フックを返すが空を切りペースを掴めず。それでも3回に左フックから右ストレートで膝を揺らし反撃に転じると返しのパンチにも反応した。さらにダメージを与えたいバルデスだが、相手の長いリーチに攻めあぐねた。5回もコンセイサンのラウンド。ジャブを軸に組み立てると左フックを好打。ポイントを挽回したいバルデスは6回、プレスを強めてボディから攻めるとワンツーを叩き込むと続く回もアグレッシブに攻め立てた。8回、バルデスは左ボディを突き刺した。9回、コンセイサンは後頭部への打撃で減点1が課せられる。10回、バルデスは豊富なスタミナを活かしグイグイと迫ると上下に打ち分け攻勢。11回、リングを大きく使いながら有効打を集めたのはコンセイサン。バルデスの表情からは焦りも見えた。最終12回、プレスをかけるバルデスに対し、勝利を確信したコンセイサンは両手をあげながらサークリングして決定打を避けた。ジャッジ委ねられた採点はバルデスを支持した。挑戦者の巧みな試合運びに苦戦したバルデスだが初防衛に成功した。